セラミックスは軽量、高剛性という優れた特性を有する一方、破壊靭性が低いことから、高速可動部材へ応用する際に、壊滅的な破壊に至るおそれが懸念された。しかし、接合技術を応用して積層することで、解決できる可能性が高いことを明らかにした。セラミックスのもうひとつの特徴として、高硬度を挙げることができ、保護部材としての用途展開が期待されている。セラミックスの接合積層構造による衝撃損傷の軽減、さらに複雑形状の実現は、これらの保護部材の用途での応用にも有効な技術であると考えられる。接合積層化技術は、適切な接合材と方法を選択することで、使用条件や使用分野に合わせたセラミックス製造の重要技術と考えている。
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