研究課題
基盤研究(C)
既存の広幅広帯域NMRスペクトロメータの構成部品を一部置き換えて周波数高速可変型完全無同調 NMRスペクトロメータの原理の実証機を作製した.同装置を用いて,フェライト磁石母材の57Fe強磁性核共鳴を測定し,周波数高速可変型完全無同調装置の強磁性核共鳴に対する有効性を確認した.さらにCo置換高性能フェライト磁石の59Co-NMR実験を国際共同研究として行い,強磁性核共鳴実験が局所磁気異方性を選択的に知るためプローブとして適することを明らかにした.
磁性材料
強磁性体のNMRは古典的な使い古された実験手法であるが,専用装置の開発が不十分であるため,その有効性が認識されていない.本研究では強磁性核共鳴に特化した周波数高速可変型完全無同調NMRスペクトロメータのコンセプトマシンの開発を行い,同装置の磁性材料開発研究での有用性を示すと同時に本格的な装置開発の必要性を強調した.