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2022 年度 研究成果報告書

共振器摂動法によるマルチフェロイックフェライトの材料定数精密評価

研究課題

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研究課題/領域番号 17K06798
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 無機材料・物性
研究機関兵庫県立大学

研究代表者

菊池 丈幸  兵庫県立大学, 工学研究科, 准教授 (50316048)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2023-03-31
キーワードヘキサフェライト / 透磁率 / 誘電率 / マルチフェロイクス
研究成果の概要

種々のマルチフェロイックフェライトのGHz帯における材料定数(複素透磁率,誘電率)の個別精密測定を空洞共振器を用いた共振器摂動法により実施した.フェライト合成は全て錯体重合法により行い,塩化物原料を用いることでアスペクト比の高い板状フェライト粉末を作製した.泥しょう鋳込み法により共振器に挿入する長尺棒状焼結体試料を作製した.複素透磁率と複素誘電率の評価はSパラメータ測定の結果から算出して行った.複素誘電率のみを円筒型の空洞共振器を使用して共振器摂動法で測定した.GHz帯における透磁率スペクトルと共振器摂動法による誘電率に類似性が認められず,強誘電性と強磁性の結合を示唆する結果は得られなかった.

自由記述の分野

無機固体化学

研究成果の学術的意義や社会的意義

共振器摂動法による測定結果には,複素透磁率との類似性が確認できず,GHz帯における強誘電性と強磁性の結合について明確なエビデンスを得ることは出来なかった.共振器摂動法で測定される誘電率の値は外的誤差要因が少なく精度が高いと考えられることから,Sパラメータ測定により得られた誘電率・透磁率スペクトルの類似性は,誘電率・透磁率を算出するプロセスにおいて生じた偽解である可能性が高い.一方で,共振器摂動法によって測定された比誘電率は従来の測定結果と比較して10以上高く,GHz帯におけるマルチフェロイックフェライトの優れた強誘電性を示唆する結果であり,新規デバイスに応用する上で重要な知見であるといえる.

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公開日: 2024-01-30  

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