有機材料の最表面の構造を精密制御し、なおかつその表面に官能基付与した、物理的・化学的に機能性を有する表面改質および薄膜形成技術開発を念頭に、イオン・ラジカル・光を制御した低圧プラズマを生成し、このプラズマと生体材料応用で有望視されているPEEKとの表面相互作用の解明に向けた研究を推進した。イオン・ラジカル制御に加えて表面に微細な構造物を形成するために非平衡プラズマ制御技術で開発し、それらの技術を用いてアルゴン酸素混合プラズマ生成しPEEKに照射することにより、表面の物理的構造が変化すること、さらに表面の化学的な構造を調べた結果から、表面への酸素系の官能基の付与が確認された。
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