室温付近で高性能なBi2Te3系熱電材料について、周期的一軸圧力下でのパルス通電焼結法により微細結晶粒が結晶配向した材料合成を試みた。典型的なp型材料であるBi0.4Sb1.6Te3について周期的圧力印加により結晶配向が促進されること、焼結温度、保持時間により結晶粒サイズ、結晶配向を制御できることを明らかにした。さらに、結晶配向と電気抵抗率、結晶粒サイズと熱伝導率の関係を示し、本系材料の設計指針に重要な知見を得た。さらに、n型Bi2Te2.7Se0.3についてもp型材料と同様、本手法により組織および物性制御が可能なことを示した。
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