先進の医療機器、電子情報機器の開発に必須となる長尺極細管の量産製造技術が検討された。この研究では「液体マンドレル引き」という引抜き加工法とドラム型引抜き機の利用を提案し、直径が0.2mmという極細径、薄肉、管内外表面性状が良好であるという所望の極細管を長尺製造と安定量産の双方ができることを明らかにした。また、有限要素解析により、引抜き管の肉厚を推測できることも明らかにしている。この研究により、高機能電子情報機器の抜熱のためのマイクロヒートパイプ用細管、人にやさしい無痛注射針用極細管、医科手術用吸入管、マグネシウムステント用細管の製造が可能であることを明らかにした。
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