シリカガラスは,低熱膨張係数,化学的耐久性,機械的強度,真空紫外域から近赤外域にかけての高い光透過特性に優れている。本研究では出発原料として、シリカ粒子と高分子からなるメソポーラス体をガラス前駆体として用い、透明シリカガラスを作製することを目的とした。ガラス前駆体はシリカ粒子、アクリルモノマー、光重合開始剤を用いた液体を作製し、光重合反応を経由することで得られた。ガラス前駆体の成形性はシリカスラリーのpHと化学組成(シリカとモノマー重量比)に依存していることが明らかとなった。得られたガラス前駆体を大気中1250℃にて焼成することで、透明シリカガラスを作製することができた。
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