化学気相堆積速度の理論上限を超える主・副反応設計を主題とし、化学気相堆積(CVD)法においてラングミュア型表面過程の速度上限を超えるため、並列する化学反応過程を追加することにより製膜速度が従来の上限を超えて増加することを検証した。手法としては、製膜種(珪素塩化物)に製膜加速種(SiHx, BCl3)を加えて、ラングミュア型表面過程を複数・並列させることを試みた、その結果、珪素製膜速度増大が飽和値の1.5~2倍になり、同時に、副生成物が減少することを確認した。これにより、世界規模の半導体珪素薄膜生産性の向上と、表面反応を基本とする全てのCVD過程の革新的効率向上法を提案することができた。
|