出発物質の異なる種々の窒素ドープカーボンを調製し,メタノールと炭酸エチレンから炭酸ジメチルを合成するエステル交換反応を行った結果,活性炭担持ポリアニリンから調製した窒素ドープカーボンが,従来の報告例よりもかなり低い80℃でも高い活性を示し,極めて高い触媒活性を示すことが分かった。さらに,出発物質の異なる種々の窒素ドープカーボンの他の反応に対する触媒性能を調べた結果,メラミンから調製した窒素ドープカーボンがヒドラジンによるニトロベンゼン還元には最も高い活性を示すことが分かった。現段階ではこれらの活性とドープされた窒素の状態との関係は明らかにできなかった。
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