バイオ医薬品のアスパラギン結合型糖鎖(N型糖鎖)改変による機能化に利用できる高活性型糖転移酵素の作製を行った。N型糖鎖のコアフコース構造を合成するFUT8について、N型糖鎖修飾を導入した変異体では野生型より高い酵素活性を持つことが明らかになった。また、FUT8の活性化機構を理解するために高次構造形成について調べたところFUT8が二量体で存在し、触媒ドメインに付随したα-helicalドメインとSH3ドメインが二量体形成に重要であることが明らかになった。今後、得られた研究成果を基に、より高活性型のFUT8変異体の作製やそれを用いたバイオ医薬品の糖鎖改変による機能化を行っていきたい。
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