テスラタービンは小型タービンとして期待されている流体機械の一種であるが,過去に行われた実験で計測された効率が低いことから,実用化には至っていない.申請者は,テスラタービンの効率改善の一案として,ロータ内径部に小さな翼列を付加したロータを考案し.本研究ではその実証を目的とした数値解析と実験を行った. 数値解析では,翼列の設計指針およびロータの作動特性を議論し,翼列付加による効率改善効果を明らかにした.実験では,3Dプリンタを用いた翼列複合型テスラタービンを試作し,翼列無しの場合に比べて7%程度効率が改善することを確認した.
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