天然ガスハイドレートの成長モデルを仮定し,試料内部の被曝線量を評価するプログラムを開発した.天然のメタンハイドレートは,その周囲にある堆積物から自然放射線を受ける.自然放射線によって試料を透過できる距離に大きな違いがあるため,生成してから採取されるまでに受けた総被曝線量は試料の位置や成長モデルによって大きく変わること,成長初期,中期,後期の少なくとも3点を選び年代推定を行うことで,天然ガスハイドレートの成長モデルの推定が可能になることを明らかにした.また,天然ガスハイドレート試料から年代推定に用いることのできる試料破片を採取する装置の開発を継続し,取りだした試料の評価法についても改善を行った.
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