研究課題/領域番号 |
17K06985
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
地球・資源システム工学
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研究機関 | 千葉工業大学 |
研究代表者 |
藤永 公一郎 千葉工業大学, 次世代海洋資源研究センター, 上席研究員 (90409673)
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研究分担者 |
中村 謙太郎 東京大学, 大学院工学系研究科(工学部), 准教授 (40512083)
高谷 雄太郎 早稲田大学, 理工学術院, 講師(任期付) (10636872)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 資源評価 / 層状鉄マンガン鉱床 / 化学リーチング / レアアース |
研究成果の概要 |
我が国の最先端産業を支えるレアアース資源を安定的に供給するために,他国の思惑や動向に左右されない,新規かつ国内の供給源を確保することは,我が国にとって最優先すべき重要課題である.そこで本研究では,日本列島付加体中に広く分布する層状鉄マンガン鉱床について,化学リーチングを用いてレアアースを効率よく回収する手法の開発を行った.さらに,レアアース資源ポテンシャルについても評価した.その結果,『リン酸カルシウムをホスト相とする低変成の鉱床』が開発対象となりうるが,分布の連続性の悪さと鉱量の少なさが,実開発にとって大きな課題となることが明らかとなった.
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自由記述の分野 |
地球・資源システム工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では,付加体中に分布する層状鉄マンガン鉱床の化学リーチングによるレアアース回収手法についての検討を行った結果,新しいレアアース資源として現在注目されている海底のレアアース泥鉱床と同様の手法で,効率的にレアアースを回収できることを明らかにすることができた.しかし,現在報告されている日本列島に分布する層状鉄マンガン鉱床の資源ポテンシャル自体はあまり大きくないことも分かった.もし,大規模な鉱床を発見することができれば,(海底レアアース泥鉱床開発までのつなぎとして)産業的に重要な重希土類の一部を国産資源として供給することが可能となるかもしれない.
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