独自に開発した「先進的ろう付接合法」を用いて,タングステン(W)をアーマー材料に,酸化物分散強化銅(ODS-Cu,具体的にはGlidCop)をヒートシンク材料とした核融合炉用ダイバータ受熱機器の開発を行った.接合部の微細構造解析により,ろう材成分(Ni,P)がGlidCop側に拡散することで接合界面から消失すると同時に空隙や亀裂の無い接合部が得られていることがわかった.接合界面近傍のGlidCop側で極端な軟化層が確認されたことから,この層が残留応力の吸収体となっている可能性が高い.ダイバータ受熱機器試験体への熱負荷試験の結果,~24MW/m2の定常熱負荷を除熱できることが確認された.
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