欧州委員会のCORTEX計画の一環として発電用原子炉の内の異常振動等によって発生する中性子雑音を周波数領域で高精度で解析するモンテカルロ計算手法を開発した。本計算手法を臨界集合体で行われた燃料振動実験及び吸収体振動実験に適用した。前者では十分な精度の計算結果が得られなかったが後者では実験結果と比較して妥当な結果が得られた。本計算手法を同じく臨界実験装置での中性子雑音を用いた水中ボイド速度測定実験に適用し本測定手法の特性を明らかにした。原子炉内における中性子雑音の一点炉近似からの乖離の原因を明らかにした。中性子雑音解析で使用する群定数等の各定数が中性子雑音に与える感度解析手法を開発した。
|