研究課題/領域番号 |
17K07015
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
原子力学
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研究機関 | 八戸工業高等専門学校 |
研究代表者 |
庭瀬 一仁 八戸工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (00770942)
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研究分担者 |
山本 武志 一般財団法人電力中央研究所, 地球工学研究所, 上席研究員 (30371545)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | セシウム吸着ゼオライト / セメント固化 / 放射性廃棄物処分 / フライアッシュ / 高性能AE減水剤 / 圧縮強度 / 細孔構造 / 実効拡散係数 |
研究成果の概要 |
ゼオライトを混入したセメント固化体は、低レベル放射性廃棄物の廃棄体に要求される圧縮強度を確保した。また、固化体の体積の半分をゼオライトが占める配合では、崩壊熱による発熱を模擬した環境においても、要求されるフレッシュ性状と圧縮強度を十分に有することが確認された。 閉じ込め性能については、ゼオライトを混入したセメント固化体の実効拡散係数は、高温養生において、一般的なモルタルよりも低い値を示した。これは、ゼオライトがポゾラン反応のような化学反応を起こしているためと考えられる。また、フライアッシュを添加した供試体の実効拡散係数は、概ね1E-13m2/sオーダーの極めて低い値を示した。
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自由記述の分野 |
原子力土木
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
福島第一原子力発電所では、事故により大量の放射性汚染水が発生している。この汚染水に含まれるセシウムは、ゼオライトに吸着して除去している。現在、セシウムを吸着したゼオライトは、二次廃棄物として保管されており、最終処分の方法を確立することが求められている。処分方法の確立に向けては、閉じ込め性能や力学的安定性、経済性を検討する必要がある。セメント固化技術は、従来の埋設処分の実績もあり、先述の要求を充分に満足できる方法として、選択肢の一つとされている。 本研究の学術的意義及び社会的意義は、以上の状況に応じたセメント固化技術の実現性検討に向けた研究を実施し、成果によりその実現性を確認できたことである。
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