大量の再生可能エネルギー電源を含む次世代エネルギーシステムにおいて,火力発電には高効率に加えて調整電源としての高い負荷追従能力が求められている。 本研究では,実用規模の希ガスMHD発電機を対象に,発電機内の電磁流体場と同発電機が接続された電力系統の連成解析から, 希ガスMHD発電機の高速負荷追従能力の評価,また出力調整時のプラズマ流体の応答特性について調べた。その結果から,希ガスMHD発電機を組み込んだ電力系統において,シード量の制御により,定格出力の20-100%の範囲の出力調整を1秒未満で行える可能性を確認した。また,その調整時に発電機内では安定したプラズマ状態が維持し得ることも確認した。
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