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2019 年度 研究成果報告書

乳頭体上核-海馬回路の機能解析

研究課題

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研究課題/領域番号 17K07043
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 神経生理学・神経科学一般
研究機関同志社大学 (2018-2019)
東京大学 (2017)

研究代表者

橋本谷 祐輝  同志社大学, 研究開発推進機構, 准教授 (50401906)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード海馬 / 乳頭体上核 / 歯状回 / 共放出 / シナプス可塑性 / 光遺伝学 / 神経回路
研究成果の概要

視床下部に位置する乳頭体上核は海馬の歯状回とCA2へと投射する。この回路は記憶や情動と強い結びつきのあることが示唆されているが、そのシナプス結合様式は詳しく調べられていなかった。本研究では乳頭体上核ー歯状回間のシナプス結合を光遺伝学と電気生理学を用いて調べた。その結果、乳頭体上核ニューロンは歯状回の顆粒細胞および抑制性ニューロンとシナプスを形成し、これらのシナプスにおいてグルタミン酸とGABAを共放出することを明らかにした。さらに乳頭体上核の入力が貫通線維入力と同期することで顆粒細胞の発火を上昇させることを明らかにした。以上の結果から乳頭体上核は歯状回の活動を調節することが示唆された。

自由記述の分野

神経生理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

乳頭体上核と海馬で形成される神経回路はこれまで記憶や情動に関して重要な役割を果たすことが示唆されてきた。最近はさらに睡眠やナビゲーションにも関わることが報告され、乳頭体上核―海馬間神経回路はより多様な脳機能に寄与することがわかってきた。本研究はこういった重要な脳機能を発揮する神経基盤をシナプスレベルで明らかにした。

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公開日: 2021-02-19  

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