研究実績の概要 |
29年度において、本研究の目的にであるビトロネクチンのマウス小脳顆粒前駆細胞(CGCP)における軸索決定機構解明において、その受容体の特定及び特性解析を行った。まず、αvβ5インテグリンは、ビトロネクチンと同様CGCPの初期分化進行を制御しているのかを解析した。レンチウイルスを用いたβ5インテグリンのノックダウンや過剰発現の系において、この点を確かめると、予測通り、β5インテグリンがCGCPの初期分化進行に寄与していることがわかった。以上の結果を取りまとめ、次の論文において発表を行った。Ayaka ABE, Kei HASHIMOTO, Ayumi AKIYAMA, Momoe IiDA, Natsumi IKEDA, Ayana HAMANO, Riho WATANABE, Yokichi HAYASHI, Yasunori MIYAMOTO. “alpha v beta5 integrin mediates the effect of vitronectin on the initial stage of differentiation in mouse cerebellar granule cell precursors” Brain Res. (2018) in press. 次に、αvβ5インテグリンは、ビトロネクチンによる軸索決定を制御しているのか?について、β5インテグリンのノックダウン(KD)、及び過剰発現を顆粒前駆細胞に対して行ない、軸索決定への関与を示す結果を得た。
|