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2019 年度 実績報告書

新規オートファジーシステムを活用した脂質代謝制御法の構築と神経疾患発症予防

研究課題

研究課題/領域番号 17K07124
研究機関国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター

研究代表者

和田 圭司  国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 神経研究所, 所長 (70250222)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードオートファジー / リソソーム / 脂質代謝
研究実績の概要

これまでに新規オートファジーシステムが脂質代謝に関わることを発見し、幼若期、特に授乳期の脂質酸化の亢進が成人期に亘って長期にシナプス形成の不安定性を誘導することをマウスで見いだしている。その成果を受け、本研究ではシナプスの不安定性が成長後の疾患罹患性に影響するかどうかを検討することにした。具体的に、われわれが見いだした新規オートファジーシステムを基軸に、研究期間全体として、1)幼若期の脂質酸化の亢進が成人期、老齢期の神経疾患罹患性に影響することを明らかにし、2)幼若期の脂質酸化の制御が成人期、老齢期の神経疾患罹患性を軽減させることを示すことを目的とした。平成29年度は第1項について研究実施し、授乳期に母体マウスに高脂肪食摂取を負荷した際の産仔への影響を行動科学的に検討することにした。これまで、妊娠前から離乳に至るまでの間高脂肪食を負荷した母体マウスの産仔への影響を行動科学的に検討しているが、今回は、授乳期における高脂肪食摂取の影響性に焦点を当てることにした。解析は産仔の成長後の表現型を行動科学的に観察することで行った。対照は、通常食を摂取した母体マウスから出生した産仔とした。その結果、3チャンバーテストを用いた社会性行動評価、文脈性恐怖条件付け評価を実施したがいずれにおいても対照群と比較して有意な差は見いだせなかった。平成31年度、令和元年度は、リソソーム関連分子について、脂質分解との関連性を細胞生物学的に解析した。また遺伝子操作マウスの作製と表現型解析を試みた。高脂肪食負荷において野生型マウスとの対比を行った。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Participation of the nucleus accumbens dopaminergic system in the antidepressant-like actions of a diet rich in omega-3 polyunsaturated fatty acids.2020

    • 著者名/発表者名
      281.Takeuchi, E., Yamada, D., Suzuki, S., Saitoh, A., Itoh, M., Hayashi, T., Yamada, M., Wada, K., Sekiguchi, M.
    • 雑誌名

      PLOS One

      巻: 15 ページ: e0230647

    • DOI

      10.1371/journal.pone.0230647

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Cytosolic domain of SIDT2 carries an arginine-rich motif that binds to RNA/DNA and is important for the direct transport of nucleic acids into lysosomes.2020

    • 著者名/発表者名
      279.Hase, K., Contu, V.R., Takahashi, M., Kabuta, C., Hakuno, F., Takahashi, S.I., Fujiwara, Y., Wada, K., Kabuta, T.
    • 雑誌名

      Autophagy

      巻: 16 ページ: 1-15

    • DOI

      10.1080/15548627.2020.1712109.

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2021-01-27  

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