今後の研究の推進方策 |
(1)前年度に作製したApeh遺伝子のKOマウスとKIマウスについて、血球計数装置で赤血球数、ヘマトクリット値、平均赤血球容積、平均赤血球ヘモグロビン量、平均赤血球ヘモグロビン濃度、赤血球粒度分布幅等を測定し、Apeh遺伝子変異の赤血球への影響を検討する。更に、3種のネズミマラリア原虫(P. yoelii 17XL, P. chabaudi AS, P. berghei ANKA)の感染実験を行い、感染後の血虫率(感染赤血球数/全赤血球数)と生存率を測定し、Apeh遺伝子やApeh遺伝子内のアミノ酸置換のマラリア抵抗性への関与を検証する。 (2)マラリア感染感受性系統(A/J, C3H, NC)と抵抗性系統(C57BL/6J, CBA, 129X1)間では、赤血球形成に関与すると考えられる複数の遺伝子の発現パターンが異なっていることを見出している。そこで、Apeh遺伝子のKOとKIマウスについてこれら遺伝子の発現を解析し、Apeh遺伝子のマラリア抵抗性に関わる遺伝子群の特定を行う。
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