研究課題
骨髄幹細胞の分化過程においてGal-9が好中球分化を負に制御するという仮説のもと本年度(2019年度)は、Gal-9の細胞内外での分子探索を予定していたが、申請者の異動によりその準備のため研究計画が1年程度遅延することになった。
4: 遅れている
申請者は本研究課題最終年度に前任地から異動した。東北医科薬科大学は医学部を新設し5年目であり、現在一期生の卒業する完成年度に向けた準備を進めているところである。最終年度に異動後、研究設備のセットアップはほぼ完了したものの研究体制を整えるまでに至らず、遅延することとなった。
引き続き分子標的となる糖タンパクの同定を目指し、SCF、Flt-3、G-CSF、GM-CSF、IL-3などの分化に関わるサイトカイン受容体等を主な候補として、免疫沈降法(IP)により結合親和性について網羅的に解析する。結合親和性の確認された膜タンパク質に関し、免疫組織化学による局在の確認や標的シグナルのノックダウン系 (shRNA、CRISPER/Cas9システム)を用いた解析を行う。さらに好中球の機能的な修飾を担う可能性も考慮し、TLR2やDectin-1についても同様の実験を予定している。さらに本研究初年度の結果から、血小板の凝固作用にもGal-9が関与している可能性も示唆されたため、当該研究についても今後の研究シードへと発展させるための基盤研究を実施予定である。
申請者の異動による研究計画の遅延
すべて 2019
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)
Applied Radiation and Isotopes
巻: 154 ページ: 1-10
108890