研究実績の概要 |
Gal-9欠損マウス及び野生型C57Bl6Jマウスを用いて、骨髄細胞のフローサイトメトリー解析を行った。本研究ではGal-9欠損マウス骨髄での顆粒球、単球前駆細胞(Granulocyte-Macrophage Progenitors: GMPs, c-kit+Sca-1-CD16/32hiCD34hi cells)の比率上昇や、Gal-9欠損により末梢血レベルでも好中球過多になることを確認した(投稿準備中)。この結果は、好中球やマクロファージの過剰反応を主体とするIII型アレルギーに対するGal-9の炎症抑制を理解する上で、大変興味深い知見である。以上、先行研究結果と我々のデータを合わせて考えると、β4GalT-1によってガラクトースを付加されたTim-3ではない糖タンパク質を介してGal-9が作用する可能性が示唆され、Gal-9とその結合タンパク質には多様な組み合わせと未知の生理作用が存在することが示された。
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