研究課題
前年度に引き続き、臨床検体を用いて骨髄腫細胞、間葉系細胞(BM-MSC)をそれぞれ培養し、検討を行った。培養時には、細胞外マトリックスを用いた3次元培養について検討を行っている。末梢血幹細胞も採取しており、同一患者由来の免疫環境、微小環境、骨髄腫細胞を用いて研究を行う基盤を整備した。MGUS、症候性多発性骨髄腫の初発例、再発・難治例、POEMS症候群やその他の類縁疾患の臨床検体を用いた形質細胞のaberrant expressionの解析も引き続き行った。移植適応多発性骨髄腫に対する治療開発として、Bortezomib, Lenalidomide, Dexamethasoneの3剤併用レジメンを6コース行ってから造血幹細胞を採取し、さらに大量化学療法+自家末梢血幹細胞移植を施行するというinduction強化プロトコールのfeasibility studyにつき、結果を学会にて報告した。これまでのinductionはLenalidomideによる幹細胞採取効率が低下することに対する懸念から3~4コースとされていたが、今回の研究により、6コースが安全に施行できること、また多数例においてdeep responseが得られ、非常に有望な治療であることが示された。
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