PD-1/PD-L1経路「感受性がん」と「抵抗性がん」を比較し、違いを明らかにすることで第2の免疫チェックポイント回避経路を描出することを試みた。経脾移植実験系においてB16F1細胞はPD-1/PD-L1経路「感受性がん」、B16F10細胞は「抵抗性がん」のモデルとして用いることができることを発見した。PD-L1欠損B16F1細胞に変異導入を行い、PD-1/PD-L1経路「抵抗性がん」に変化させた後、変異原解析やRNAseq解析をおこなった。さらにヒトの免疫チェックポイント「感受性」「抵抗性」患者との比較をおこない、計24の分子をがん免疫からの第二の回避機構のマスター因子候補として推定した。
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