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2019 年度 実績報告書

がんにおけるタンキラーゼによる統括的miRNA生合成制御機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 17K07186
研究機関公益財団法人がん研究会

研究代表者

水谷 アンナ  公益財団法人がん研究会, がん化学療法センター 分子生物治療研究部, 特任研究員 (30615159)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードmiRNA / ポリ(ADP-リボシル)化 / がん
研究実績の概要

さまざまながんで広くマイクロRNA(miRNA)の発現減少が認められることが知られているが、その原因は明らかではない。本研究では、miRNAの生合成に関わる複数の分子にポリ(ADP‐リボシル)化酵素であるタンキラーゼに結合すると考えられるモチーフ配列があることに着目した。ポリ(ADP‐リボシル)化とは、標的タンパク質にポリ(ADP‐リボース)鎖を付加する翻訳後修飾である。タンキラーゼによりポリ(ADP‐リボシル)化されたタンパク質は、物性が大きく変化するとともに、ポリ(ADP‐リボース)鎖がシグナルとなり、ユビキチン化による分解へと導かれることが知られている。miRNAの生合成は、(1)pri-miRNAの転写、(2)pre-miRNAの産生、(3)pre-miRNAの核外輸送、(4)Dicerによるpre-miRNAの切断、(5)RNA誘導型サイレンシング複合体の形成、の五段階から成る。本研究ではその第2年度である2018年度までに、タンキラーゼが調節していると考えられるステップがpre-miRNAの産生であることを明らかにした。そこで、本研究の最終年度である2019年度においては、このステップに関与している分子DGCR8とDROSHAに着目し、タンキラーゼとDGCR8およびDROSHAが結合することを明らかにした。また、2018年度に構築したpri-miRNAのプロセッシングをモニターする実験系を用い、タンキラーゼがpri-miRNAのプロセッシングを促進することを明らかにした。2019年度は最終年度であり、これまでの結果を取りまとめ、論文として国際誌に投稿・出版した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2020

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Tankyrase promotes primary precursor miRNA processing to precursor miRNA2020

    • 著者名/発表者名
      Mizutani A, Seimiya H.
    • 雑誌名

      Biochem Biophys Res Commun

      巻: 522 ページ: 945-951

    • DOI

      10.1016/j.bbrc.2019.11.191

    • 査読あり

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公開日: 2021-01-27  

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