PD-L1遺伝子の増幅や構造異常に伴う3´非翻訳領域の変異がPD-L1過剰発現をきたすメカニズムとして知られており、免疫チェックポイント分子自体の遺伝子異常が免疫チェックポイント阻害薬の治療効果を予測するバイオマーカーになりうると考えられている。腫瘍細胞の本質的な免疫チェックポイント分子の過剰発現をきたす遺伝子構造異常を念頭に置き、PD-L1の発現強度や発現パターンを加味し評価することでPD-L1発現をきたす遺伝子構造異常陽性例の同定が可能であり、治療効果の高い症例の検出へとつながりうる結果であった。
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