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2019 年度 研究成果報告書

PKCetaを分子標的とした新規肺癌治療戦略

研究課題

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研究課題/領域番号 17K07226
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 腫瘍治療学
研究機関昭和大学

研究代表者

大場 基  昭和大学, 大学共同利用機関等の部局等, 講師 (70297018)

研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワード肺がん / 分子標的治療薬 / PKC
研究成果の概要

本研究は、遺伝子ノックダウンによって非小細胞肺癌、特に肺腺癌細胞にアポトーシスを誘導し、浸潤・転移を抑制する分子 Protein kinase C η(PKCeta: PKCη)を標的とした新規肺がん分子標的治療法の提案である。
具体的には、1) PKCηに対する低分子mRNA発現阻害剤の発見、2)PKCη特異的核酸医薬品の開発、3)PKCηノックダウンによる増殖・細胞運動抑制機構の解明と下流因子の同定である。これらの成果は、特許権:特願 2019-181792、発明の名称:ベクター、形質転換体、PKCη発現調節物質のスクリーニング方法並びにPKCη発現阻害剤として出願した。

自由記述の分野

腫瘍学、分子細胞生物学

研究成果の学術的意義や社会的意義

肺がんは癌死亡率の第1位を占め、罹患率も極めて高く、治療法の確立は喫緊の課題である。本研究は、PKCηを標的とした新規肺癌分子標的治療法の提案である。PKCηは肺がん細胞において、EGFR等の増殖因子受容体や接着因子の膜輸送制御に関与する。本治療戦略はPKCηの機能阻害を介して、上記分子の適切な細胞内輸送を妨げることで、がん細胞の増殖阻害・浸潤・転移能抑制を誘導する新たな視点からの癌治療法である。更に、既存のEGFRチロシンキナーゼ阻害剤における獲得耐性の克服にも応用可能である。また、標的分子の転写活性に着目した本研究独自の大規模薬剤探索法は、新規治療薬の発見・同定につながるものと考える。

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公開日: 2021-02-19   更新日: 2021-03-11  

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