研究課題
間葉系幹細胞は間葉に由来する体性幹細胞であり、自然免疫・獲得免疫ともに抑制する作用を持っていることから治療に応用されている。本研究では分娩時の胎盤から得られる羊膜由来間葉系幹細胞を培養して新たな細胞製剤による造血幹細胞移植後合併症の治療応用を検討した。造血幹細胞移植では、ドナー由来Tリンパ球が腫瘍(白血病)細胞を攻撃して治癒につながるが、同時に患者正常組織を攻撃し急性移植片対宿主病や移植後血栓性微小血管障害などの合併症を起こす。我々は、羊膜間葉系幹細胞を移植後急性移植片対宿主病の治療に用いるための基礎的検討を行ってきた。今年度は羊膜間葉系幹細胞をヒトの移植後急性移植片対宿主病の治療の用いる医師主導治験のプロトコールを作製することができた(BMJ Open 2019)。
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BMJ Open
巻: 9 ページ: e026403
10.1136/bmjopen-2018-026403