MIBP1(HIVEP2)遺伝子はDNA結合能をもつ約270kDaの転写調節因子をコードしている。同遺伝子は脳機能の成熟に関わっていると考えられ、その機能喪失変異が知的障害の原因となっている症例も報告されている。MIBP1タンパク質が結合するDNA配列を解明する目的で、種々の細胞の内在性MIBP1遺伝子にゲノム編集によりFLAGタグ配列を挿入した。HCT116細胞から作製したM15細胞では野生型のアレルとゲノム編集したアレルの両方からのmRNA発現がTNF-αにより誘導され、タンパク質の発現も同様に誘導されることが明らかになった。一方、ゲノム編集の影響としてmRNAの安定性の変化が検出された。
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