マウスES細胞を用いて得た、アレル別発現プロファイル、アレル別エピゲノム情報とアレル別クロマチンループ構造を解析したところ、ゲノム全体ではアレル間でのクロマチンループ形成状況に大きな変化はみとめられなかった。しかし、既知のインプリンティング遺伝子であるGrb10遺伝子領域において、発現している母方アレルでGrb10のMajor promoterを含む領域と相互作用する領域を検証したところ、母方アレルでH3K27acとH3K4me1が修飾されている領域が見つかった。この領域を欠損したマウスを作製し、その表現型の検証を試みている。
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