研究課題/領域番号 |
17K07275
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物資源保全学
|
研究機関 | 独立行政法人国立科学博物館 |
研究代表者 |
田中 法生 独立行政法人国立科学博物館, 植物研究部, 研究主幹 (10311143)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
キーワード | 生息域外保全 / 野生絶滅種 / 野生復帰 / 遺伝的劣化 / コシガヤホシクサ |
研究成果の概要 |
コシガヤホシクサは、域外保全下で不可欠な繁殖過程において、近交弱勢が生じることが示された。遺伝的多様性および母性交配での結果を考慮すると、絶滅した自生個体群からの救出時に決定的に生じたものではなく、域外保全方法によって左右されうると考えられた。特に、水中環境での栽培の併用や、送粉環境の改善、近交弱勢の弱い個体を利用するなど、栽培保全方法の選択によって改善できることが示された。
|
自由記述の分野 |
植物系統分類学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
野生絶滅種においては生息域外保全個体群が全てであるため、その保全管理と将来的な野生復帰の指針は極めて重要である。本成果は、その重要性が学術的に再確認されるとともに、今後の改善の指針を示す重要な知見となる。この知見および研究ノウハウはコシガヤホシクサの実際の保全を促進することはもちろん、他の野生絶滅種および絶滅危惧種の域外保全管理および指針研究の先行事例として有用な意味を持つ。
|