哺乳類細胞のS-アデノシルメチオニン(SAM)合成酵素であるMAT2AのmRNAは、細胞内SAM量に応じて3' 非翻訳領域(3' UTR)に存在するヘアピン構造中の特定のアデノシン部位がN6-メチル化修飾(m6A)されることで、安定性が変動する。本研究では、MAT2A mRNAの3' UTRと相互作用するRNA結合タンパク質を探索した。このとき、細胞内SAM量を変動させたときに結合が変動するもの、あるいは野生型3'UTRとメチル化部位変異型3'UTRの間で差異のあものに注目することで、MAT2A mRNA安定性制御に関与する因子を見出した。
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