DNAのメチル化やヒストンのアセチル化等の修飾により引き起こされるヒストンテイルを含めたヌクレオソームの構造変化、そしてDNA配列に起因するヌクレオソームの安定性の違いを明らかにするため、質量分析やX線小角散乱などを用いて構造研究を行った。修飾ヌクレオソームの解析では、異なる長さのDNAを用いてモノ~ジヌクレオソームを調製し、生体における”beads-on-a-string”に近づけた解析も行った。また結晶構造解析が行われていない特殊な配列を有するDNAで作成したNCPの物理化学的な特性解析を行った。約400塩基対程度のDNAであればメチル化反応の進行程度を確実に決定する方法を確立した。
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