今後の研究の推進方策 |
1)グロビン蛋白質によるG蛋白質の活性制御機構の探索 本研究では、G蛋白質としては、三量体G蛋白質αサブユニット(Gα)であるGαi/o, Gαs, Gαq、及び、低分子量G蛋白質であるRas, Rab, Rho, Racを中心に、また、グロビン蛋白質として、ニューログロビン以外のヘモグロビン(Hb)、Hbαサブユニット、Hbβサブユニット、ミオグロビン、サイトグロビン、及び、アンドログロビンをターゲットに網羅的にG蛋白質制御因子としての可能性を探索する。
2)酵母ツーハイブリッド法を用いたNgbとflotillin-1との相互作用部位の解明 我々は、以前、ヒトNgbと相互作用する蛋白質を酵母ツーハイブリッド法により網羅的に探索し、脂質ラフト構成蛋白質であるflotillin-1がヒトNgbと特異的に結合すること、また、酸化ストレス下にヒトNgbは脂質ラフトに移行し脂質ラフトがヒトNgbの細胞保護能に極めて重要であることを明らかにした。本研究では、研究をさらに推し進め、酵母ツーハイブリッド法を用いて、様々なNgbあるいはflotillin-1断片を酵母菌内で発現させ相互作用の解析を行うことにより、Ngbとflotillin-1との相互作用部位の特定を目指す。
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