ドーパミンからノルアドレナリンを合成するドーパミンβヒドロキシラーゼは副腎髄質のクロマフィン顆粒内に存在しており、アスコルビン酸(ビタミンC)を補酵素として必要とする。また、アスコルビン酸がこの顆粒内に蓄積していることは古くから知られていた。しかし、小胞内にアスコルビン酸を輸送蓄積するトランスポーターは不明のままであった。本研究では小胞内へアルコルビン酸を輸送するトランスポーターを同定し、そのメカニズムを明らかにすることを目的とした。クロマフィン顆粒に酸化型であるデヒドロアスコルビン酸を輸送するトランスポーターが存在することを顆粒を用いた実験などから見出した。
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