蛋白質は、大きく二つの凝集体を形成する。規則構造を持たないアモルファス凝集と規則的なクロスβシート構造を持つアミロイド線維である。生体内でのアミロイド線維の沈着は、アルツハイマー病、パーキンソン病、Ⅱ型糖尿病、プリオン病など数々の深刻な病気に関わることで注目されている。本研究では、蛋白質の構造揺らぎに着目して、天然状態にある蛋白質がアミロイド線維を形成する機構、及びアモルファス凝集を回避してアミロイド線維が形成される機構を明らかにした。蛋白質の構造揺らぎの概念を導入した新たなアミロイド形成モデルを示した。結果は、アミロイド病の治療や予防に結び付き、また早期診断にも応用可能である
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