シアノバクテリアや植物が行う光合成は地球上の生命を維持する非常に重要な反応である。そして好気的生物の生存を支えるほど高い効率で反応を行う光合成の分子反応機構を理解することは、サステイナブルエネルギー開発の強力な参考になるため、解明が急務である。しかし、光合成の反応の特に重要で基本的な部分については未だ不明な点が多い。本研究では、光合成の初発の反応である、太陽光によって光合成タンパク質に結合したクロロフィル分子の励起、電荷分離という、太陽光発電に通じる部分の分子機構について明らかにした。本研究成果は学術的に重要であるだけでなく、次世代エネルギー開発の基盤となることが期待でき、社会的意義は大きい。
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