がん細胞は、周囲の相互作用し、細胞骨格と接着斑を3次元的に適切なパターンで再配置して、浸潤転移を行う。この細胞骨格の3次元的な再構成機構を研究するために多重染色超解像顕微鏡法IRISを3次元イメージングへと発展させた。そのためにHILO照明と補償光学系を光路に組み込み、背景光の抑制やZ分解能の改善、Zドリフトの補正方法の詳細な検討を行った。そして細胞頭頂部でアクチン線維や微小管が3次元的に絡み合っている様子が可視化できた。さらに細胞骨格の再構成を引き起こすEGF受容体が、EGF刺激に依存してアクチンストレスファイバー間の隙間に集積し、エンドサイトーシスされることを見出した。
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