本研究では、ヒトES細胞におけるセマフォリンシグナルの役割を解析するプラットフォームとして、Crispr-cas9システムを用いたconditionalノックアウト(KO)系の構築を試みた。 先行研究のストラテジーを適宜改良し、SEMA6A遺伝子の2ndエクソンをloxP配列で挟んだゲノム編集株を調製し、Cre発現プラスミドの導入によるSemaphrin-6Aのconditional KOに成功した。SEMA6A KOはヒトES細胞の維持培養に異常をきたすことを示唆するデータを得ており、引き続きこの実験系をベースとして、多能性幹細胞におけるセマフォリンシグナルの役割の解析を進める。
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