ヒトデ卵母細胞の母性mRNAサイクリンBには、短いポリA鎖の3‘端にオリゴUが結合している。通常オリゴU配列は、他の生物においてはmRNA分解に働くが、ヒトデでは分解されない。本研究によって、減数分裂再開時には、脱U化酵素活性がポリA化酵素の活性上昇と競合する結果としてトリミングが途中で終了し、ポリA伸長すると結論した。さらに、リボゾームタンパク質mRNAも解析することで、U化は、分解か再利用かを選択する前シグナルとして働いていることを明らかにした。減数分裂再開時にポリA化を引き起こすために必要な細胞内pHの制御についても研究を進め、J.Cell Biol.2報が採択されている。
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