mrg-1 mRNAの始原生殖細胞への限局は体細胞における能動的なRNA分解によってではなく、始原生殖細胞におけるmRNAの特異的な安定化によって生じる可能性が示された。また、mrg-1 3’UTRが受けるRNA安定性性制御はRNA二次構造を介さない配列依存的な制御であると考えられる。さらに、トロポミオシン蛋白質LEV-11が始原生殖細胞におけるmrg-1 3’UTRとの相互作用を介してmRNAの安定化制御に寄与することが示唆された。加えて、体細胞でMRG-1を発現しない変異体の表現型から、MRG-1が一部の体細胞におけるクロマチン制御に寄与することも示唆された。
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