栄養状態に応じて神経回路の組みかえが起こる仕組みを明らかにするために、ショウジョウバエにおいて、糖の摂取がペプチドホルモンCCHa2を介して求愛行動を支配するFruitless神経回路形成を制御する仕組みを解析した。その結果、糖 (グルコース) の摂取は、グルコースをソルビトールを経てフルクトースに変換するポリオール経路と呼ばれる代謝経路を介してCCHa2の発現を活性化することが明らかになった。CCHa2はインスリンの分泌を促進し、インスリンがFruitless神経回路に作用することにより、求愛行動が活性化することが明らかになった。
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