タバコの根において、ニコチン経路に含まれる一連の生合成遺伝子は1対のJA応答性ERF転写因子ERF189とERF199によって協調的に転写活性化される。N.benthamianaの葉においてERF189を一過的に過剰発現することでアルカロイド合成・蓄積を誘導できた。ERF189を構成的もしくは葉特異的に過剰発現することで葉におけるアルカロイド蓄積を増大することができたが、植物の生育には悪い影響があることが分かった。一方、ゲノム編集技術によりERF189とERF199を破壊した場合、植物の生育には影響を与えることなく、顕著なアルカロイド蓄積の抑制がみられた。
|