研究課題/領域番号 |
17K07457
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
植物分子・生理科学
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研究機関 | 基礎生物学研究所 |
研究代表者 |
真野 昌二 基礎生物学研究所, オルガネラ制御研究室, 准教授 (20321606)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | ペルオキシソーム / 多様性 / シロイヌナズナ / apem変異体 / タンパク質輸送 / ゼニゴケ |
研究成果の概要 |
シロイヌナズナapem (aberrant peroxisome morphology) 変異体の解析を進め、ペルオキシソームタンパク質輸送やペルオキシソーム膜脂質に関する分子機構を明らかにした。シロイヌナズナのペルオキシソーム関連因子をコードする遺伝子が、ゼニゴケやギンリョウソウに存在することを明らかにした。タンパク質輸送については、陸上植物で使用されているPTS (Peroxisome targeting signal) 1とPTS2輸送系が、ゼニゴケにも存在することが明らかとなり、植物の陸上化の初期に獲得されていたことが示された。
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自由記述の分野 |
植物分子生物学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ペルオキシソーム形成や機能発現の制御機構の解析は、これまでシロイヌナズナを中心に進められてきたが、このシロイヌナズナの知見が植物に共通なものなのかは明らかにされていなかった。本研究成果から、ペルオキシソームタンパク質の輸送機構については共通性が高いこと、進化の過程で遺伝子重複により機能の多様性を獲得していったことが明らかとなった。ペルオキシソームは、植物のみならず動物や酵母の細胞においても必須のオルガネラであることから、本研究成果は、真核生物におけるペルオキシソーム形成や機能発現の共通原理の理解における知見として意義がある。
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