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2019 年度 実績報告書

マウス子宮におけるKallikrein 1の発現と生理作用の解析

研究課題

研究課題/領域番号 17K07470
研究機関岡山大学

研究代表者

高橋 純夫  岡山大学, 自然科学研究科, 特命教授 (90144807)

研究分担者 相澤 清香  岡山大学, 自然科学研究科, 助教 (90754375)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードKallikrein 1 / エストロゲン / プロモーター / AP-1 / 転写制御 / マウス / 子宮
研究実績の概要

マウス子宮においてセリンプロテアーゼのKallikrein 1(Klk1)の発現がエストロゲンにより高まる。エストロゲンによるKlk1 遺伝子の転写制御機構を解明することは,子宮におけるKlk1の役割を理解するためには必須で在る。そこで,エストロゲンによるKlk1遺伝子のプロモーター制御機構について解析してきた。Klk1遺伝子の5’上流側のDNA断片を作成し,最少プロモーター領域とエストロゲン応答領域を解析した。転写開始点を+1としたときに,最少プロモータ領域の5'上流端は,-136/-87の領域に在り,エストロゲン応答領域は-433/+24の領域に含まれることが分かった。-433/+24の領域にはコンセンサスestrogen response element (ERE)やコンセンサスAP-1サイトがあり,エストロゲン受容体の結合部域であると考えられる。そこで,各部域に塩基置換をおこないプロモーター活性に及ぼす影響を解析したところ,2つの領域がエストロゲン応答に関与することが分かった。ついでエストロゲン受容体の結合をChromatin immunoprecipitaion (Chip) assayにより解析したところ,前述の2領域にエストロゲン受容体alpha (ERalpha)の結合があること分かった。Estradiolだけでなく,4OH-hydroxytamoxifenは,Klk1 のプロモーター活性及びKlk1 mRNA発現を高めた。このことから,エストロゲン受容体alphaは,-433/+24の領域にある2つのAP-1 サイトに結合して,Klk1のプロモーター活性を高めることが示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2019

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Runx3 regulates folliculogenesis and steroidogenesis in granulosa cells of immature mice2019

    • 著者名/発表者名
      Ojima, F., Saito, Y., Tsuchiya, Y., Ogoshi, M., Fukamachi, F., Inagaki, K., Otsuka, F., Takeuchi, S., Takahashi, S.
    • 雑誌名

      Cell and Tissue Research

      巻: 375 ページ: 743-754

    • DOI

      10.1007/s00441-018-2947-2

    • 査読あり
  • [学会発表] マウス子宮におけるKallikrein 1 遺伝子の発現制御機構の解析2019

    • 著者名/発表者名
      岩崎拓弥, 上河内香奈, 徳森萌美, 相澤清香, 御輿真穂, 竹内 栄, 木村 敦, 高橋純夫
    • 学会等名
      第44回日本比較内分泌学会及びシンポジウム
  • [学会発表] マウス卵巣におけるアロマターゼ遺伝子の発現制御2019

    • 著者名/発表者名
      高橋 純夫, 藤岡 竜矢, 小島 史也, 相澤 清香, 御輿 真穂, 竹内 栄
    • 学会等名
      日本動物学会第90回大会大阪大会

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公開日: 2021-01-27  

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