線虫 C. elegansでは、大人になる過程で体内で生殖細胞が増殖することによって、餌の匂いへ寄っていく能力(走性)が高まります。これまでに、嗅覚神経の下流のAIB神経が、生殖細胞の増殖に伴って匂い応答性を変化させることで行動変化を制御していることが分かっていました。今回、グアニル酸シクラーゼGCY-28という分子がAIB神経の応答性の変化に関わっていることが明らかになりました。GCY-28はAIA神経というAIB神経と結合する別の神経で働いていました。その他に、ASI神経というフェロモンなどを感覚する神経もAIB神経の応答性の変化に関わっていることを明らかにしました。
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