研究成果の概要 |
RNAのリン酸化酵素としてClp1が知られている。Clp1の大規模分子進化解析の結果、計3,577件のClp1関連タンパク質を検出した。その多くは真核生物やアーキアに由来し、バクテリアには限られた種にしか存在しなかった。Clp1のキナーゼドメインは、全てのClp1関連タンパク質に共通であり、N 末端やC末端領域には生物種やファミリーに特徴的なドメインが保存されていた。また、1,000アミノ酸残基以上の巨大なClp1関連タンパク質を122個検出した。さらに、Thermus scotoductus Clp1組換え体酵素を用いて、バクテリアClp1のリン酸化活性を世界で初めて実験科学的に検証した。
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