研究課題/領域番号 |
17K07549
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生物多様性・分類
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研究機関 | 独立行政法人国立科学博物館 |
研究代表者 |
藤田 敏彦 独立行政法人国立科学博物館, 動物研究部, グループ長 (70222263)
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研究分担者 |
岡西 政典 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 特任助教 (70639278)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 系統 / 分類 / 進化 / クモヒトデ類 / 形質 / マイクロCT / 非破壊 / 保存性 |
研究成果の概要 |
棘皮動物門クモヒトデ綱は,体の大部分が炭酸カルシウムでできた無数の骨片が組み合わさった骨格からなり,様々な骨片の形状や配置などが分類形質として用いられ,分類体系が作られてきた.マイクロCT等を用いることにより,これまであまり観察されてこなかった体内の骨片を含む数多くの骨片の形態を詳細に観察することにより,分類形質として有効な骨片を見いだした.分子系統解析によって明らかにされた正しい系統に基づき,これらの骨片の形質を評価することにより,種レベルから高次分類群までの様々な階級において,どの骨片が系統を反映しているのかについて検討を行っている.
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自由記述の分野 |
動物系統分類学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
生物は進化によって,様々な形態を生み出してきた.形態がそれぞれの系統でどのように変化したのかを追うことは,進化を理解する上での重要な課題である.様々な系統において,どのような形質でも等しく変化するわけではなく,発生における条件や機能など多くの要素に関連して,形質の変化のしやすさが異なっていると想定される.系統に基づく分類体系と分類形質を対照させた分析から,各形質の進化における保存性の差異を明らかにすることで,生物進化の理解を進めることができる.
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