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2019 年度 研究成果報告書

小型無人航空機を用いた高山植生モニタリング手法の確立

研究課題

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研究課題/領域番号 17K07562
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
研究分野 生態・環境
研究機関富山大学

研究代表者

和田 直也  富山大学, 学術研究部理学系, 教授 (40272893)

研究分担者 楠本 成寿  富山大学, 学術研究部都市デザイン学系, 教授 (50338761)
杉浦 幸之助  富山大学, 学術研究部都市デザイン学系, 教授 (80344307)
研究期間 (年度) 2017-04-01 – 2020-03-31
キーワードリモートセンシング / UAV / ドローン / 写真測量 / 高山生態系 / 積雪深分布 / 火山性ガス / 植生モニタリング
研究成果の概要

世界的に見ても多雪環境にある富山県立山山地を調査地とし、地球温暖化や火山活動の影響を受け易い脆弱な生態系である高山帯において、小型無人航空機(UAV)を用いた安価で精度の高い簡便なリモートセンシングの調査手法を確立することを目的に本研究を実施した。
写真測量の解析技術を用い、積雪深の分布を精度高く推定することができた。推定積雪深は植生タイプと密接な関係を示した。植生を分類する上で積雪深は重要な環境要因であることが示唆された。
噴気孔近くの調査地においては、火山性ガス成分の硫黄粒子と積雪表面の着色との関係を明らかにした上で、UAVを用いて火山性ガス成分の空間的な広がりを把握する手法を開発した。

自由記述の分野

植物生態学・環境科学

研究成果の学術的意義や社会的意義

多雪地帯の高山帯においては、積雪は植物の分布に影響を及ぼす最も重要な環境要因の一つであるが、地形の形状に応じて空間的に大きく変化する積雪深を正確に推定することはこれまで困難であった。小型航空無人機を用いた写真測量により、この課題は解決され、時間的に変化する積雪環境の動態をモニタリングすることが可能となり、植生との関係を動的に論じる上で精度が著しく向上した。
さらに、火山地帯においては、積雪表面の着色に着目することで、火山性ガスの空間的な広がりを視覚的に認識することができ、その空間的な広がりに影響を及ぼしている諸要因を解析することを通じ、防災面での活用も期待できる。

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公開日: 2021-02-19  

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